日本国内には、皆さんご存知のとおり、2種類の熊が生息しています。

その熊とはヒグマとツキノワグマ。

同じクマの仲間でありながら、この2種類には一目でわかる違いがあるんです。

それは体の大きさ!

どれだけ違いがあるのか、ちょっと比べて見てみましょう。

熊 大きさ 法則

日本の熊!ヒグマとツキノワグマの大きさの違いは?

ヒグマ

ヒグマは北海道に生息する熊で、日本国内では最大の陸上動物です。

体長は、オスが190cm~230cm、メスが160cm~180cm。

体重は、オスが120kg~250kg、メスが150kg~160kgと非常に大きいです。

これまでに記録されている最大のものでは、オスで体長243cmのものや、体重520kgのものまでいたそうです。

ツキノワグマ

本州より南に生息する熊です。

体長は、120cm~180cm。

体重は、オスが50kg~120kg、メスが40kg~70kg。

ヒグマと比べると、かなり小柄なことが分かりますね。

 

ヒグマとツキノワグマ。

同じ日本に住むクマでありながら、どうしてこんなにも体の大きさに違いがあるのでしょうか?

スポンサードリンク

住む場所の気温で体の大きさが変わる?『ベルクマンの法則』とは?

1847年に生物学者のベルクマン(ドイツ)が発見した法則に、「ベルクマンの法則」というものがあります。

これは、「生物は、同じ種類であっても、寒い土地に住む動物の方が暑い土地に住む動物よりも体格が大きくなる」というものです。

どういうことかというと、体が大きいことによって体重あたりの表面積が小さくなります。

それにより、体温が奪われるのを防ぐように適応するのです。

反対に、暑い土地に住む動物は、体重あたりの表面積が大きいほど体温を逃がすことができるので、体が小さくなるのです。

そう考えると、寒い北海道に住むヒグマと、本州よりも南に住むツキノワグマの大きさがこれほど違うことも、なるほど納得ですね。

まとめ

フムフムと感心してしまいますが、「ベルクマンの法則」は人間にもあてはまるかもしれません。

というのも、世界で平均身長の高い国の上位は、オランダ(181.7cm)・デンマーク(181.6cm)・アイスランド(181.3cm)・スウェーデン(180.6cm)・ノルウェー(179.9cm)といった寒い国。

そして、平均身長の低い国はスペイン(173.9cm)・日本(171.6cm)・韓国(171.2cm)・ポルトガル(170.7cm)・メキシコ(166.9cm)等の気温の高い国が多いのです。

なんだか不思議な気がしますが、人間も自然の生きものの一員ということでしょうね。

スポンサードリンク