一般的に、熊は冬眠をする動物だといわれています。

冬眠中にメスは出産と子育てをするそうですが、絵本などを見ても、オス(パパ)の姿はありません。

冬眠が明けても見かけるのは、メスと子熊だけの様です。

この頃オスは、どこでどうしているのでしょう。

熊の子育てと、オスの様子について調べます。

熊 子育て オス 期間

国内に棲息している熊について

熊は国内に生息し、陸上では最大の動物(猛獣)といわれています。

その種類は2種類で、北海道にだけ生息する「ヒグマ」と、本州や四国に生息する「ツキノワグマ」で、生息地が交じることはないそうです。

ヒグマ

  • 生息地:北海道の森林や野原
  • 大きさ:500kg以上の大人の個体が確認されているが、通常は、おおむね2~3mで200~500kgでメスは、一回り小型
  • 特徴:明るい茶色の毛で覆われ、ツキノワグマと比べては色で見間違うことはない

ツキノワグマ

  • 生息地:本州や四国、縄張りを持たずに餌のありそうな場所を移動
  • 大きさ:おおむね100~180cmで50~150kg
  • 特徴:真っ黒の毛で覆われ「月の輪」に由来する通り、胸には「三日月」型の模様の毛が生えている

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熊の子育てとその期間

国内の熊には2種類ありましたが、どちらの熊も冬眠するといわれています。

「冬眠する」といっても、一般的にいわれる「冬眠=完全に眠ってしまう」とは違い、「うとうとした状態」が続くので「冬ごもり」という方がしっくりくるともいわれます。

うとうとした状態ですから、中でごそごそ動き回ったり、フンや尿などもし、時に穴を出入りすることもあるそうです。

熊の繁殖

熊の発情期は夏(6~7月)、オスがメスを探して、あちらこちらを歩き回る様です。

見つけたメスと共寝して、それぞれが冬ごもりの準備(体力をつけるために、餌を食べる)をするのが一般的です。

妊娠したメスは冬ごもりの期間に出産をするそうですが、オスは、メスと同じ穴での冬ごもりはしないそうです。

メスの冬ごもり

11~12月頃になると、おおかたの熊は冬ごもりをするそうです。

冬ごもりは、メスの妊娠に関係なく、オスとは同じ穴での冬ごもりはせず、どの熊も単独で冬を越す様です。

冬ごもりの場所の見つけ方は、オスと同じだということです。

オスの冬ごもり

オスは、メスよりも少し早く冬ごもりを始める様です。

オスは、メスと同じ穴での冬ごもりはせず、単独で木の根っこ辺りを掘ったり、岩にできた隙間を利用するそうです。

オスの冬ごもりは、メスよりも早く始めた分、終えるのも早いといわれています。

メスの子育て

おおむね1~2月頃、冬ごもりの穴の中で1~3匹の子熊を出産するのが一般的だといわれていますが、メス自身の栄養の状態によって、多少、子供の数に違いが出る様です。

メスは、冬ごもりの期間中、全て母乳で育てるそうです。

冬ごもりの期間

  • オス:メスよりも早めに冬ごもりを始めて、メスよりも早く冬ごもりを終え、期間は、おおむね4~5か月といわれている
  • メス:おおむね12月~翌4月までの4~5か月間、冬ごもりをするといわれ、早い個体では11月頃から冬ごもりをするのもいるといわれている

冬ごもりの後は

オスは、メスよりも多少早く冬ごもりを終え、空腹を満たそうと餌を探しに動き回る様です。

この時期は、凶暴になるので人間が襲われることもある様です。

オスは、自分の領域を回りながら、次の繁殖相手(メス)を探すそうです。

この時期に子熊連れのメスに出会うと、子熊の命を奪って、目的を達成しようとするそうです。

メスは、冬ごもりを終えてからも子熊が巣立つまでの1年半、単独で子育てをするそうです。

この子育ての期間中、オスが発情期を迎え、その目的を果たすために子熊の命を奪うことも少なくないといわれるため、子熊の命を守るべく、メスはオスを避ける様に暮らしたり、オスと出会うとオスとも戦うといわれています。

まとめ

熊の子育ては、メスだけの仕事の様でした。

繁殖期に妊娠したメスは、冬ごもり中に単独で出産と子育てを行い、おおむね4~5か月間の冬ごもりを経たあとも、子熊が巣立つまでの約1年半を、子熊とだけで暮らすということが分かりました。

もともと熊の冬ごもりは単独で行い、冬眠とは違うため振動や音に気付きやすく、オスや妊娠をしなかったメスは、時々穴から出て、ほかの動物(人を含む)を襲うこともある様です。

子熊がいるメスは、子熊の体温が下がることを避けるために、外に出ることは最小限にとどめる様です。

冬ごもり中は、子熊から離れることはほとんどないことが分かりました。

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