近年、森林の過伐採により、森林が減少し、山の食物の不足が問題となっています。
これが森林に生息する野生動物の食事情に深刻な影響を及ぼしております。
その影響の表れとして、熊が人里にまでおりてきて、農作物等を食べ荒らしたり、さらには人まで襲うといった被害が出るようになってきました。
本来、熊は臆病な性格で、通常は自分から人を襲わない性格を持っています。
しかし、自然環境の変化で、熊の生命に関わる森林の食事情が悪化し、熊が生き残りをかけて、荒々しく食べ物を求めるようになり、その荒々しさが人間の命にまで襲いかかる事態となっています。
こうなると、これ以上の被害を防止するために、熊の捕獲をせざるを得ない状況になってきます。
熊を捕獲する方法はどんなものが考えられるか?
捕獲の目的が熊による農作物、人命への被害を防ぐことから、こんな方法が考えられます。
まずは、残酷ではありますが、猟銃で直接撃ってしまうという方法です。
これは、熊を生かしておいても、山に食物が不足していることに変わりはなく、食物を求める結果、農作物、人命被害を出してしまうからです。
これを防ぐには、やむを得ず、熊を強制駆除せざるをえないということなのです。
そして、よく用いられているのが、罠を用いて熊を捕獲する方法です。
よくあるのは、箱タイプで、対象が入り次第、箱の蓋が閉じるしかけのものです。
くくり罠で熊を捕獲してしまうことの問題点について
くくり罠とは、罠を踏むと対象動物の足にワイヤーを締めつけて動けなくなるようにするタイプの罠のことです。
本来はイノシシ等の捕獲に使われます。
ところが、これに間違って熊が捕獲されてしまうということがあり、これが問題になっています。
その問題点とは、熊がくくり罠に引っかかったときに、人間が罠の引っかかり状況を確認しに来るのですが、対象外の動物と言うことで、解放してしまうということです。
これが熊には印象がよくなくて、熊は人間に恨みを持つようになり、結果、ますます人間を襲うようになってしまうという問題があります。
まとめ
熊の捕獲方法ですが、うまく捕獲しないと被害を抑制するはずが、ますます被害を深刻にしかねないので、捕獲の際はその点注意したいものです。