熊が冬眠することは、みなさん多くがご存じだと思います。
雑食の熊ですが、冬場は獲物となる動物も少なく活動ができないため、体力を温存するために冬眠をするのです。
しかし実は、熊は冬眠の間に出産をしている!?
熊の冬眠と出産の関係に迫ってみましょう。
熊の冬眠は出産のため!?
ツキノワグマもヒグマも、冬の間は活動せず冬眠をします。
浅い眠りを繰り返すため「冬ごもり」とも呼ばれますが、エネルギー消費を抑えるための行動です。
獲物がとれず、(熊の種類や生息地によって変動しますが)12月~4月の間を小康状態ですごすわけですから、心拍数や体温を生存できる最低限まで引き下げて冬を乗り越えるのです。
自然に適応するためとはいえ、4~5度の体温の低下とはいえ、自らの体温や心拍数をコントロールするのは我々人間からすればびっくりの一言。
冬眠の間は体内のエネルギーを再吸収して再利用、というサイクルを繰り返しているため、いっさいの水分を摂取しませんし、排泄もしません。
冬眠前のエネルギーを活用することで冬を乗り越えるのです。
従って、冬眠前にいかにエネルギーや養分を貯蓄できるかが勝負となります。
また、熊の冬眠で珍しいのは、上記のように眠るだけではなく冬眠中に出産と子育てもすることです。
メスは完全に眠るわけではなく、浅い眠りの状態で授乳し子育てをするといいます。
ですが全容についてはまだあきらかになっておらず、研究が進められています。
何故冬眠の時期に出産をするのか?
熊の出産と子育てにはまだまだ謎が多いです。
熊の出産は1月から2月にかけてと言われています。
そこから1年半から2年半の月日をかけて、熊は子育てをするのです。
まとめ
動物が何故冬眠するのかというと、主に餌がとれなくなって生命活動を維持するのが困難だから、がほとんどだと思います。
熊も獲物となる動物や木の実がとれなくなるので冬眠をするのです。
エネルギーを循環させ、必要最低限の状態で浅い眠りを繰り返す。
そんな中で出産を行うのは果たしてどんな理由があるからなのか?
餌がたくさんとれる時期の方が安全に出産と子育てができるのでは?
知れば知るほど出産に関する疑問が増えていきます。
現在、動物園では疑似的に冬眠をする環境を作り、そのメカニズムを解明しようとしています。
熊の生態解明のカギとなるかもしれませんね。