熊は哺乳類のなかでも体格が大きく、特にヒグマは日本においては最大の野生動物です。
体が大きいと食べる量も多くなります。
地球レベルの環境の変化や、日本国内でも高齢化が進み、動物たちが暮らす環境も厳しくなっています。
九州のツキノワグマはすでに絶滅したと言われています。
また四国では絶滅寸前までいっています。
熊における生態系の役割を知ることは、未来に向けてとても大切なことなのです。
熊が果たす生態系の役割
熊における生態系の役割は、熊が木の実を好んで食べるということです。
桜の実やブナや椎の実を山ほど食べて、どこかに糞をします。
熊の移動範囲は通常5kmです。
その範囲にに糞をすると、なかには未消化で排泄される種もあります。
その種が芽吹き、やがては森を形成して行くのです。
ツキノワグマやヒグマが里に下りてきて、食糧を漁るニュースがあとをたちません。
人が森林を伐採したり、手入れをしないために、森が枯れてしまったりしています。
森に熊の餌となる木の実が不足してしまっているのです。
しかし、人間が手離した森でも、熊が生息していれば、やがて森は蘇るかも知れません。
熊は濃い味を好む味覚を持っているといわれています。
一度人里で餌を見つけた熊は、再び山を下ります。
人と熊はある一定の距離を保ち、共存して行くことが、生態系を破壊しないために、大切なことなのです。
熊と人里の境界線は里山ですが、熊が里山を越えて人里にやって来るようになりました。
また人もレクレーションのために山に装備もなしに入ります。
互いの距離を保つためには、無闇に熊の領域に近づかないようにしましょう。
里山の保護とともに、熊の生息域の確保は早急に対策をとる必要に迫らています。
まとめ
熊と共存するための対策が、具体的に示されています。
里の食べ物を一度でも食べてしまうと、味をしめて下りて来てしまいます。
- 畑の作物を荒らされない為には電気柵を設ける
- またゴミに残飯や食べ物を出すときには匂いが漏れないようにする
- 出しっぱなしにしない
庭や里の木ノ実は実ったまま放置しないでもいでしまうなど、各市町村の行政レベルで注意喚起しています。
また最近では里山の復活に力を入れています。