熊はどちらかというと、狂暴な動物であるイメージがあるのではないかと思います。
実際『羆嵐』(著:吉村昭)の中でも、ヒグマが人間を襲うという話が描かれています。
その物語は、北海道で実際に起こった事件をモデルにしているということを考えると、熊が人間を襲うという事例は少なからず起こっているということの証明でもあります。
しかし、本当に熊は人間のことを餌だと思っているのでしょうか。
熊の性質について
熊はもともと雑食ですので、人を食べることはできます。
ただし、それはあくまで可能だというだけの話で、人間を積極的に食べようという熊はほとんどいません。
普通の熊は、木の実などを主食としている動物で、どちらかといえば草食に近い食性を持っています。
基本的に熊は臆病な性質を持っています。
なので、人間に好んで近づいてくることはありません。
山道を歩いている時には、鈴などで自分の気配を発しておけば、襲われる危険性はかなり低くなります。
本来人間は熊にとっては、危険な動物であるという認識があるようです。
反撃されるリスクを考えると、あまり襲うメリットがないからだといわれています。
しかし、熊の種類によっては、人間を好んで襲おうとする種類も存在しています。
狂暴なヒグマやグリズリーなどは人間に近づこうとすることがあるようです。
次の章で詳しく紹介します。
人を襲う熊について
先ほど書いたように、北海道に出没するヒグマや、アメリカで見られるグリズリーなどは非常に狂暴な性質を持っていて、人間を好んで襲う場合があります。
人肉はどうやら動物からすると味がいいようで、人間を一度襲った動物は処分される、という話があります。
それは一度覚えてしまうと、再び襲う確率が増えてしまうからだということです。
このように、熊は熊でも、種類によってはその危険度が違う、というケースもやはり存在するようです。
まとめ
基本的に臆病な熊。
しかし、種類によっては危険度が変わってきます。
山を歩くときなどは、熊に遭遇しないように、何らかの対策を取るのは、大切になってくるのでしょう。