熊は、国内の自然界において最大の四足歩行の猛獣であり、食物連鎖の頂点に立っているといわれています。

走るスピードは、500kg以上の体からは想像ができない時速50~60kmで、車とも難なく競争できる速さだということには驚きです。

そんな熊が、動き辛くなるであろう二足歩行をわざわざするのには、どんな理由があるのでしょう。

熊 二足歩行 理由

原始から進化による動物にとっての二足歩行

  • 二足歩行ができる様に進化した肉食動物(恐竜など)が、地上を走り回って餌を獲得していたと考えられている
  • 空中を飛べる様に進化した草食動物(翼竜や鳥など)が、危険を回避しながら餌を獲得していたと考えられている
  • 木の上を生息地とした種類の哺乳動物(テナガザルなど)は、木の上では四足歩行を、地上では二足歩行で餌を獲得していたと考えられている
  • 水中を魚の様に泳ぎ回れる様に進化した哺乳動物(ペンギンなど)が、自由に行動できる二足歩行(=直立二足歩行)を手に入れたと考えられている
  • 完全な二足歩行(=直立二足歩行)ができる様に進化した人は、現在では食物連鎖の頂点に立っているのは誰もが知るところとなっている

この様に動物の二足歩行には、進化の過程で理由がある様です。

同じ様に熊にも理由がある様ですが、熊の場合は走る時は四足歩行の方がスピードが出るので、捕獲の時などには有利といえそうですが、二足歩行はどんな時にするのでしょう。

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熊が二足歩行をする理由は?

一般的に考えられる「二足歩行をする可能性」は、次の様な場合がある様です。

前足をケガした

調べた結果、最も多くいわれているのが「子熊の時にケガをした」、または「餌を探していてケガをした」、「事故に遭った」など、熊にとって生きていく上で「やむを得ず、そうしなければならなかった=命の危機に迫る立場に置かれた」という説です。

前足をケガする、もしくは、どちらか(または全部)を失ってしまうと、四足歩行で移動することができません。

周囲を見渡すなど

熊は、餌を求めて歩き回る間に、自分の周りの様子がどの様になっているかを確かめるために数メートル移動したり、何かの刺激で、せいぜい10mほどの移動をすることがある様です。

餌がもらえる

熊に、来園者が餌を与えることができる農場や牧場などがあり、その餌をどの熊よりも早く、多く、受け取るために、二足歩行をするという説がある様です。

まとめ

熊が二足歩行をする理由の多くは、前足のケガによる「命の危機に直面して、止むを得ず」がきっかけになっていることが分かりました。

ケガが治れば、また四足歩行に戻る熊が多い中、このケガをきっかけにして、生涯二足歩行で過ごすものがいることも分かりました。

現在、熊は山から餌を求めて人里に現れることが増えてきたということですが、その場合も二足歩行が有利に働いている様です。

熊は、サーカスや動物園などとは別に、自然界では二足歩行を誰に教えられるでもなく、自分で習得した「生きるための技」ということが分かりました。

二足歩行をする熊に情をかけて近付くなど、大変危険な行為です。

絶対に近付いてはいけませんが、行動のすべては、「自己責任」でお願いします。

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