私たち日本人は、太古の昔から熊と関わってきました。
熊は、私たちの先祖の狩猟の対象であったり、一方では信仰の対象として崇められるなど、私たちにとって馴染み深い生きものです。
現代では「リラックマ」や「プーさん」、「くまモン」など、かわいいキャラクターにもなっていますね。
でも熊ってどんな生きもの?っていざ考えてみると、実は知らないことばかり。
そこで、まずは熊が産まれる時ってどんな風に産まれるの?
そこから調べてみました。
熊の出産時期はいつ?
大人のオス熊とメス熊は、6月~7月頃が出会いの季節。
メス熊はこの時期の3週間の間に、1匹から複数のオス熊と共寝をします。
それから7~8か月の身篭り期間があり、いよいよ出産となります。
つまり…冬眠する種類の熊は、なんと冬眠している最中に子供を産むのです!
1匹のメス熊が一度に産むのは、大体1匹か2匹の子供ですが、時には3匹の子供を産むものもいるようです。
ただし、そのように多産となることはあまり多くはありません。
赤ちゃん熊の出産時の体重はどれくらい?
生まれたての赤ちゃん熊の体重は300g~500gくらい。
大きさは人間の手に収まるくらいで、とっても小さいのです。
熊の成獣は、小型の熊のメスであっても、体重は数十kg以上。
大型の種類であれば、100kgを超えます。
そのことを考えると、赤ちゃん熊は驚くほど小さく産まれてくるんですね。
小さな小さな赤ちゃん熊は、お母さん熊のおっぱいを飲みながら、冬眠中の住処の中ですくすくと育っていきます。
その一方でお母さん熊は絶食状態。
赤ちゃん熊が成長していくのとは反対に、お母さん熊はどんどん痩せていってしまいます。
春になって冬眠が終わり、親子で外に出てくる頃には、お母さん熊はなんと元の体重の3/4くらいにまで痩せてしまっているのだとか。
飲まず食わずで赤ちゃんに与えながら数か月。
お母さんの愛は本当に偉大です!
まとめ
あの大きな熊から生まれてくる赤ちゃんが、両手に収まるくらい小さいなんて、かわいいですね。
とても意外でした。
そして文字通り身を削って子育てするお母さん熊の献身にも、心動かされました。
ですが、人との接触で事故となることもある熊。
特に子連れの母熊は危険といわれます。
その愛の大きさだけに、子を守ろうと懸命になるのですね。
山中などで子熊を見つけたら、近くには必ず母熊がいるといいます。
絶対に近づかないようにしましょう。
熊と遭遇した場合の熊に対する行為のすべては、「自己責任」でお願いします。