熊は狩猟の対象としてよく取り上げられる動物です。
人間がおそわれるという事件も少なからず発生しているため、その駆除のためという目的でそれが行われることもあります。
では、熊を狩猟するためにはどのような許可が必要なのでしょうか。
そして、その方法は主にどのようなものが取られるのでしょうか。
熊の狩猟に必要な許可
まず、狩猟をするためには法定猟法の種類に応じた区分に応じて実施される、狩猟免許試験に合格しなければなりません。
網などを使う網猟免許、囲い罠や箱罠などを使う罠猟免許、装薬銃を使う第一種銃猟免許、空気銃を使う第二種銃猟免許、の四種です。
この免許を取得した人が、狩猟者登録をすることで、狩猟することが出来るようになります。
また、狩猟の際には、鳥獣保護管理法で定められた狩猟期間の中でしか行うことが出来ません。
そして、保護のために狩猟を行ってはいけない区域なども指定されています。
もちろん、とっていい種類にも制限があり、例えばツキノワグマなどはレッドリストにも載っているため、保護の対象とされています。
熊の狩猟の方法
熊の狩猟は主に銃を用いて行います。
熊による獣害などが起こった際に、その駆除を請け負っている猟友会の会員などは、その銃猟で駆除を行います。
警察や自衛隊などでは、その狩猟免許を持っていないので、駆除を行うことが法律的にできません。
そのため、猟友会が行っています。
銃猟をする場合にも、細かい規定が存在しています。
例としては、日出前、および日没後の見通しが利かない時間帯の狩猟、住居が集合しているなどの人が集まりやすい場所での狩猟、また、弾丸の到達する恐れのある人、動物、電車などの交通機関類などに向かっての発砲などは禁じられています。
まとめ
狩猟をするうえでも、狩る人間の、そしてそれ以外の人間の安全を最大限確保した制限が存在することがうかがえます。
狩猟は、誰でも簡単にすることが出来ないものであることはうかがえるでしょう。
人を守るために、狩猟が行われているということも考えると、狩猟の在り方について考えさせられます。