人間は弱肉強食の世界で頂点ともいえ、様々な動物のお肉を食べて生きています。
しかし、世界的には、国や宗教などによってどの動物のお肉を食べるかはまったく違います。
そこで今回は日本でも伝統的なジビエ料理で食される熊肉(熊のお肉)をはじめとし、世界でも熊のお肉を食べる国をみていきましょう。
日本での熊肉事情
まず初めに、現在でも熊肉を食べている地域は北海道をはじめ中部地方でも、一部の地域でしか食べられていないマイナーなお肉です。
日本では熊の捕獲量は年間約千頭から二千頭ほどされており、さらにその中から1割程度が食用にされます。
熊肉の食べごろや味について
実は昔から熊は食用とされています。
しかし現在では、食べたことすらない人のほうが多いのではないでしょうか。
熊のお肉は冬眠中のまたは冬眠直後のお肉が一番食べごろで美味しいと言われています。
理由としては冬眠に備えてたくさん食べ物を蓄えていることがあげられます。
食べごろのお肉は旨味が強く、脂身もサッパリとした美味しいお肉だそうです。
また、猟師さんの仕留め方や、解体方法でも味が変わってくるそうです。
世界で熊肉を食べている国は少ない!?
熊肉を食べている国は馬肉や鹿肉に比べてかなり少ないと言われています。
ヨーロッパなどでは中世期では割と主流に食されてきていたが現在ではほとんど食べられていないという現状です。
また、ロシアでは一部の地域のみ現在も熊肉を食べている地域があるそうです。
熊自体が生息していない国が多く、そのためあまり食べられていないということもあげられます。
中国では「熊の手」を食べている!?
中国では熊の手を食べるという風習があるようで、宮廷料理などのメニューには高級料理として並んでいることもあります。
また、熊の胆汁から作る「熊胆(ゆうたん)」は漢方として胃腸、肝臓などに効果の期待できる健康食材として使われています。
熊肉があまり食べられていない理由
中国などで熊料理があるとあまり熊を食べない国では「珍味」と思ってしまいます。
やはり世界的にも熊肉はあまり食べられていなく、熊自体生息している地域が少ないこと、熊を食べる習慣がないことなどが現在でも熊肉があまり食べられていない要因と考えられます。
しかし、先住民のイヌイットなどは伝統を重視し現在でも狩猟して焼いて食べているため、決して食べられないというわけではないようです。
さらに、熊肉は味はおいしいと言われてますが、やはり熊という先入観から食べようと思う人は少なくはないでしょう。
まとめ
日本をはじめ、世界的にも一部の地域でしか食されていないことが分かった熊肉ですが、中国では宮廷料理になるなど、まだまだ文化によっては重宝されている事が分かりました。
味も美味しいということから、ぜひ一度食べてみてはいかかでしょうか。
熊肉の購入方法としては、インターネットなどで検索すると様々な直販サイトなどから購入することが可能です。