未だに問題となっている熊を狩ることを専業としている「マタギ」の方たちと、それを反対している動物愛護団体。

昔から熊を狩るという風習はあり、それを文化の一環と捉えることもできます。

しかし、動物愛護団体の方たちも動物を狩るということは納得できず、動物と人間の共生を願っています。

長年にかけてこの件は問題となっていますので、今回は熊を狩るマタギと動物愛護団体について詳しくみていきたいと思います。

熊 マタギ 動物愛護団体

マタギとは?

まず初めに、「マタギ」と言われてもなんなのかわからない方もいるかもしれませんので、「マタギ」について調べていきましょう。

マタギ

マタギとは、東北地方、北海道から北関東などの山岳地帯で、猟銃などを使用して、熊を狩ることを専業としている方たちのことを言います。

つまり、「マタギ」とは職業なのです。

また、熊だけでなく、鹿や猿、ウサギなども狩猟します。

歴史も長く、平安時代ほどから続いていると言われています。

しかし、現在では、様々な森で狩猟禁止が出たり、鹿などの狩猟の禁止など、規制が強くなったことにより、収入が少なくなってきていて、趣味で狩るなどとは別で専業としているマタギの方たちはかなり少なくなってきているそうです。

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動物愛護団体とは?

動物愛護団体とは、主に「コンパニオンアニマル」とし、家庭などで飼育されているペットといった動物の虐待の防止、または遺棄などの防止をはじめ、動物の正しい飼育やふれあい方などを推進するたに活動している団体です。

動物愛護団体は日本国内では、日本動物福祉協会、日本動物愛護協会、日本愛玩動物協会といった、団体があります。

また市民の間での小規模グループも存在しています。

動物愛護団体では、動物が傷つくことを大いに反対しており、闘牛などで戦わせることや、研究機関に対する動物実験なども反対し、動物権利運動などといった大規模な反対運動をするなど、動物を大切にすべき、と考え、世界規模で様々な活動をしている団体です。

マタギと動物愛護団体の関係性は?

マタギの方は仕事として熊を狩り収入を得ているのですが、動物愛護団体の方たちは、マタギを職業としている方たちを良く思っていないようです。

しかしながら、法律などでは熊を狩ることに禁止などはなく、市民的な争いに近く、動物への道徳心などの考えから反対をしている動物愛護団体と、熊などの野生の動物を狩る伝統などを尊重し職業としているマタギとの間では、切っても切れない関係にあり、対立はやむを得ないと感じます。

しかしながら、熊が凶暴であることも間違いはなく、依然として熊の被害などの事件もよく取り上げられることから、中立でいる方は中々どちらかを支持することもできなく、また、「動物だから」と、「動物もみな同じ命」とでは、まったく違った価値観があると思います。

動物愛護団体の意見は共感できる部分も多く存在するが、マタギの方も、生きていくため、伝統を捨ててはならないなど、また共感できる部分も多く存在します。

まとめ

この問題に関してはまだまだ議論され続けると思いますが、どうかどちらも納得のいく解決案がでることを祈っています。

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