世界には人間をはじめとする様々な動物が、なにかしらの生態系を持ち、役割をもって生活、生息しています。
その中で今回は熊の生態系や役割について、詳しくみていきます。
様々な熊の生態
まず初めに、熊にも様々な種類があり、その熊によっても生態系は変わってきます。
熊と言えば主に山岳地帯、または森林などに生息していますが、ホッキョクグマ(いわゆるシロクマ)は寒い北国などの氷原地帯に生息しています。
また、熊には冬眠といった生態を持っているため冬眠中の熊には、体温の低下、心拍数の減少、食事をしないなどといった生態を持っています。
また、メス熊の妊娠期間は7~8ヵ月程度で、一回平均2子出産すると言われています。
それでは、熊の種類別の生態をみていきましょう。
熊の種類別生態
- ジャイアントパンダ属
ジャイアントパンダ属は約200万年前に中国大陸に出現したと言われています。
主に竹食への偏向が強くみられている雑食性の熊科哺乳類とされています。
ジャイアントパンダ属は面白い生態系を持っていてい、クマ科ではあるものの、冬眠をしないという生態です。
- マレーグマ属
マレーグマ属は、主に東南アジアで生息しているクマです。
特徴としては、夜行性であり、昼間は地面に近い枝の上で休息していることが多くみられます。
また、マレーグマ属も冬眠はしないといった生態です。
雑食であり、小型哺乳類などを食べて生活しています。
- ナマケグマ属
ナマケグマ属は、主にインド、ネパール、バングラデシュ、ブータンで生息が確認されています。
ナマケグマ属の独自の生態系は、湿度の高い常緑樹林などが主な生息地とされています。
また、曲がった爪を持っていて、木にぶら下がることも可能でナマケモノに似ていることからナマケグマ属と言われているそうです。
食性に関しては、主にシロアリを食べているといわれています。
- メガネグマ属
メガネグマ属は、主にエクアドル、コロンビア、ペルー、ベネズエラ西部、ボリビアなどで生息が確認されています。
また、メガネグマ属は標高1,800~3,300メートルほどにもなる雲霧林に生息していると言われています。
さらに、夜行性でもあり、昼間は木の下などで休息しています。
食性に関しては、植物などを主に食べている雑食で、果実などを主に食べるとされています。
また雑食であるため、小型哺乳類なども食べています。
- クマ属
クマ属にはたくさんの種類があるとされています。
また、日本に生息しているツキノワグマ、ヒグマもクマ属とされています。
クマ属は全般的に森林地帯、山岳地帯に生息し、肉食性の強い雑食とされています。
また、ヒグマなどに関しては、サケやマスなどの魚類も捕食します。
さらにヒグマは、人を食すこともあるため極めて危険とされています。
日本に生息する熊の役割は?
様々な熊の生態系を紹介していきましたが、次に、日本に生息するツキノワグマ、ヒグマは一体どういった役割、または影響を及ぼしているのかをみていきます。
ツキノワグマの役割
日本に生息するツキノワグマは主に木の実を食性としています。
そうすると、木の実を食べるために高い木の枝を折りながら木の実を取るため、森の日当たりがよくなり、木々の成長を促進するといった影響があります。
ヒグマの役割
ヒグマは上記でも述べたように魚類を食べるため、その食べ残しなどが土に残り、その成分が木々の栄養となり、これもまた成長の促進といったように、森の成長を助けるといった役割をもっているのです。
まとめ
様々な熊の生態系を見ていきましたが、意外にも、夜行性の熊だったり、冬眠をしない熊がいたりと、熊とひとくくりにしても様々な生態系があることがわかりました。
また、役割に関しても、熊が森の成長を助けてくれているといった役割もあり、我々人間にとっても、必要な存在であることがわかりました。