熊はどちらかといえば、怖い動物というイメージがあるのではないでしょうか。
やはり大きい動物で、人を襲うというような報道もたまにされるので、そのイメージが抱かれてしまうことは仕方のないことなのかもしれません。
しかし実は、そんな熊のお肉は少量しか出回らない貴重で、しかもおいしいお肉だということはあまり知られていません。
中国では貴重な食材として取り扱われることもある食材なのです。
では、そんな熊のお肉というのはどのようなものなのでしょうか。
熊肉の呼称
熊肉には、猪肉がボタンと呼ばれたり、鹿肉がモミジと呼ばれたりしているような呼称はありません。
方言などで特殊な呼ばれ方がされていることはあるようですが、それは特定の呼び名ということはできないでしょう。
理由としては、熊の肉が全国的に流通しているものでなく、マタギの間でしかほとんど食べられないものだからです。
呼称というのとは少し違うかもしれませんが、コラーゲンを多く含んでいることから、中華料理の高級食材として熊の手のひらが使われる時には、「熊掌(くまのてのひら)」という表記が使われることはあります。
熊肉の特徴
熊肉は、少量であってもうまみが強い特徴を持っています。
脂身は融点が低く、甘みとうまみが強いため、スープなどに入れると付け合わせにもよく味がしみ込むため、ダシとしても高い有用性を持っている、という特徴があります。
熱を通すと絞まり、肉質がとても高くなるので、料理酒を用いたりすることで、柔らかくしなければ食べにくくなってしまいます。
また、たんぱく質分解酵素の強い野菜を一緒に加える、などの工夫をすると食べやすくなります。
臭みが強いという特徴もあるので、味付けには醤油ではなく、みそがよく使われる、といった特徴もあります。
ネギや、唐辛子などの香辛料を使うことで臭いけしをすることがあります。
まとめ
硬さや臭いなどで食べにくいかもしれませんが、味はおいしいと評判の熊肉。
ぜひ一度食してみたいと思わされるお肉でした。