熊と運悪く出会ってしまったら、自分ならどんなことができるでしょう。
一目散に背を向けて逃げずに｢冷静に後退りする｣が、鉄則といわれていますが、果たして、できるでしょうか。
熊がいそうな場所へ行く時は、持っていた方が良いものがあるともいわれています。
熊対策には必需品とされている｢音が出るもの｣の内、最も有効なアイテムは、どんなものでしょう。
熊対策には音楽！？
登山など山の中を移動するには、｢大きな音で音楽を流すことに効果がある｣という情報がある様です。
ですが、熊は学習する動物で、頭も良いといわれていますから、同じ手は何度も通じないともいわれる様です。
熊が現れる地域の住民は、日常的に音楽を熊に聞こえる様にかけていたとしても現れるそうですし、特に驚くこともなく、畑や家の中などを荒らしていくといわれています。
熊対策に有効なアイテム！？
鈴
鈴といえば｢熊鈴｣が有名で、登山には必ず携帯するアイテムの１つだといわれています。
ですが、熊鈴を携帯していたにもかかわらず｢熊には効果がなかった｣との聞き取りや、｢熊鈴を携帯していたにもかかわらず命を奪われた｣との情報が、数多く報告されている様です。
熊鈴は、風向きによって音の聞こえ方が違ったり、川のせせらぎや滝などにかき消されるなど、自然の中に溶け込んでしまう可能性も考えられ、熊にとっても｢人が近くにいる合図｣として認識してもらうには、条件が絞られる様です。
爆竹
たいていの場合、山に入る前に｢これから、山に入りますよ｣の熊への合図として、爆竹を多めに鳴らすことはよくある様です。
ですが、これでは熊がどこにいるかも分からない状態のことが多く、遠くにいた場合は、当然遠くに聞こえる訳で、｢効果てきめん｣とはいかない様です。
かといって、たくさんの人が山にいる状態で、自分が危険だからと爆竹を使った場合は、熊を驚かせ、別の人が突然、熊と遭遇してしまうかも知れないというのです。
ですから、山の中での爆竹は、返って危険を広めることになるそうですから、止めた方が良いといわれています。
一方、最近の熊は、爆竹の音が聞こえると、人が近くにいて、食べ物(餌)を持っていると学習しているともいわれています。
そのために、爆竹の音のする方へわざわざ近付いてきて、餌を奪うために襲うという事故も起こっているそうで、返って自分の居場所を教えることにもなりかねないという警告も多く上がっている様です。
まとめ
熊対策に音楽や鈴、爆竹など、今まで｢効果あり｣と考えられていたアイテムが、ことごとく失敗に終わり、最悪は命を奪われる人まで出ていると聞き、結局のところ、野生の熊には、なす術がないと考えざるを得ませんでした。
熊は、頭が良く学習能力も高いそうです。
山に人が増えれば増えるほど、熊の経験値が上がっていきます。
本来は、熊の方で人を避けるといわれていますが、それは熊が人を恐れていた時代の情報であり、今現在、全ての熊に当てはまる訳ではなさそうです。
クマよけのアイテムとして有効とされる、音楽や熊鈴、爆竹などを携帯して山に入ることは、間違いではないそうですが、実際、それが身を守れるかどうかは、分かりませんので、全てにおいて｢自己責任｣となります。
熊との遭遇は、運に頼るところが大きい様に感じました。
