皆さん、「冬眠」という言葉から何を連想しますか?
私はすぐに「熊」が思い浮かびます。
逆に、「熊」から連想することも「冬眠」という言葉でもあります。
子どもの頃によく見ていた図鑑のイラストが脳裏に焼き付いているのでしょうか。
なんとなく暗い穴ぐらの中で、丸くなって眠る熊の姿を思い浮かべるのです。
でも、「冬眠の間、熊って何をしてるの?」と聞かれると、はっきりとは答えられません。
精一杯想像力を働かせたとしても、「ずっと寝てるんじゃないの…?」という程度のことしか思いつきません。
実際には、冬眠している冬の間、熊は一体何をして過ごしているのでしょうか?
なんとメスの熊は、冬眠の間、ずっと寝ているどころか出産と育児をしているのです!
熊が一度に産む子供の数は?
メス熊は、冬眠に入る前の秋に十分に栄養をとることができたときにしか、妊娠・出産をしません。
そのため、メス熊1頭の出産の回数は、あまり多くはありません。
メス熊が一度の出産で産む子供の数は、1頭~2頭です。
時には3頭の子供を出産することもありますが、そういうケースは非常にまれです。
冬眠中の母グマの栄養状態は、出産や子供の発育に大きく影響を与えているものと考えられています。
熊の子供の大きさってどれくらいなの?
熊の赤ちゃんは、なんと産まれた時の体重がわずか300g!
あの、成獣のたくましい体からは想像もつきませんね。
そして、その小ささのおかげで、メス熊が眠りながらでも産めるほどに熊の出産は楽なのだそうです。
しかし、それほどまでに小さいということは、同時に、自然界で生きていけるまでに成長するために時間がたくさん必要ということでもあります。
小さいということは、それだけで命が危険にさらされるということにも通じるのです。
そのため、熊は冬眠をして、安全な場所で時間をかけて子供を育てるのです。
まとめ
熊の赤ちゃんの小ささには本当に驚きました!
お産で大変な苦労をする人間からすれば羨ましい気もしてきますが、それも厳しい自然界で生きていくための適応と考えれば、ただ羨ましがってばかりはいられませんね。
熊のお母さんからすれば、安全なところで子育てできる人間の方こそ、羨ましい限りかもしれません。