一般的にペットで飼っている猫や犬は人間のように色を識別できないと言われています。
例えば、人間が見えている赤いリンゴは、猫にはグリーンに見えています。
しかし、すべての動物が色を識別できないというわけではありません。
今回は熊について見てみましょう。
熊の色の識別について
世界中で熊はホッキョクグマを含め8種類のみ生息しています。
熊は嗅覚や聴覚は犬の数十倍も優れていますが、視覚についてはどうでしょう?
また、熊の目には色の違いはどのように写っているのでしょうか?
熊の色彩について世界中で研究がされています。
熊の視覚について
熊は極度の近視です。
そのため、遠くの方のものはぼんやりとしか見えていません。
近くの小さな木の実などを見つけ食べています。
熊が色の識別をできているかどうか?
あるアメリカの実験で、緑の箱に入れた餌と青い箱に入れた餌で実験を行いました。
通常、人間の目が不自由な方の場合、黄色や青、赤などの色はそれぞれ灰色の濃淡で違いが分かると人もいます。
そこで、実験では灰色に見えたとしても濃淡がわからないような特別な配色を施し、緑と青の色の違いを見分けることができるのか実験を行いました。
1頭の熊には青い箱に餌があると覚えさせ、もう1頭の熊には緑の箱に餌があると覚えさせました。
匂いが漏れないようにしっかりとふたを閉めて、黄色や赤などの様々な色の箱の中にも餌を入れて並べて置いておくと、青色を覚えた熊は青と黄色の違いをしっかりと識別し、青色の箱の餌を食べました。
また、緑の方も緑系統の色は識別できたそうです。
つまり、熊は色を識別できているということになります。
熊の好きな色は?
アラスカの科学者によると青や黄色のテントに興味を持ち、迷彩柄にはあまり興味を持たなかったという報告があります。
また、コロラド州の研究ではカメラに装着した青い色のパイプに夢中になり、すぐそばに置いていた魚には見向きもしなかったというデータもあります。
熊は青系の色が比較的好きなようです。
そのため、登山やハイキングに行く際は熊の興味をそそるような青色のジャケットやリュックなどは持っていかないようにした方が良いでしょう。
まとめ
もし山中で熊に遭遇してしまったら、青色のものを身につけている人へ寄って行きやすいということになります。
そのため、特に男性は青を選びやすいですが、青色はなるべく避けるようにしたほうが無難です。
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