生態系は奇跡と言ってもいいくらい複雑な自然環境の上に成り立っています。
いくら化学や技術が進んでも、森のキノコさえ作り出すことが困難です。
例えば松茸はまだ人工的には作り出せないのです。
温度や湿度、日照時間、風などの気象の影響や近くの植物などに複雑に影響を受けます。
熊がいなければ森は枯れてしまうかも知れません。
熊が絶滅するとどんな影響がでるの?
熊は日本の森林の王者です。
熊が生態系を破壊したのではなく、私たち人が生態系を破壊しました。
日本オオカミや日本カワウソを絶滅させてしまったことが大きな生態系を狂わせた要因であると唱える人もいます。
オオカミが絶滅したことで、カモシカや鹿が増えて、熊の餌となる木ノ実や広葉樹の皮を食べつくしてしまうのです。
狩猟による捕獲を解禁せざるを得ないほど増えてしまいました。
熊が絶滅してしまったら、生態系はどうなるのか?
生態系は弱者が淘汰され強者が台頭してくる事で変化を続けていました。
熊の食物網を考えると、小動物が増え、森林の減少は第1に考えられることです。
小動物は里にも下りて来るでしょう。
増えてしまえば、農作物の被害がでます。
その結果がどうなるのかは、また次の連鎖に繋がって行くのです。
今や生態系の変化で、山にいた熊が人を襲います。
だから駆除するのでしょうか。
九州ではツキノワグマが絶滅しましたが、生態系に大きな変化は見られていないといいます。
しかし、小動物は確実に増えているはずです。
離島では猪の被害が多くて出ています。
生態系は自然環境にも大きく影響します。
他分野からの検証が必要ですね。
まとめ
生態系の複雑な関係は、まだ掴みきれてはいません。
熊の研究は食べる餌や飲み水に至るまで、研究がなされていますし、餌となる樹木の研究もされています。
ただ、蜘蛛の巣のように絡み合う生態系における熊の絶滅については、予測できていません。
森には多くの植物があり、たくさんの胞子や菌があり、菌や胞子により新たに生まれる命があります。
大きな動物を失うことは、大きな影響があるのは間違いないところです。