熊について、身体は大きくて雑食、人を襲う怖い動物…。
そういうイメージが先行していないでしょうか。
確かに人里に降りて熊が人を襲うニュースをよく聞きます。
その際、かみつかれたとか、大きな爪でえぐられた痛々しい傷跡の話が出てきますね。
熊の爪は獲物を狩るときにも活躍しますが、実際まじまじとみる機会は少ないです。
そこで今回は熊の爪について、どんな特徴があるか調べてみます。
熊の爪は何本あるか知ってる?
ヒグマには前足と後足それぞれ5本の指、そして5本の爪があります。
前足と後ろ足で爪の特徴は変わっています。
前足の爪は鉤の形をしており、フックのようにひっかけるような形です。
指の先端にとがるようについており、前足の指は人間ほど独立した動きをできないため、爪を引っ込めたりすることはできません。
しかし鉤型の爪は強力な武器になり、ものをひっかける道具になり、ヒグマの生活において多種多様な役割を果たしています。
後ろ足の爪は比較的まっすぐ伸びており、前足の爪よりも短いです。
また、前足も後ろ足も親指の爪が一番短くなっています。
想像以上!熊の爪の威力!
鉤型の熊の爪は歯と同様に強力な武器です。
熊の前足の爪は鋭利で尖っているため、引っかかれるだけで大きな傷跡を残します。
その爪の威力はなんとドラム缶を変形させるほど!とまで言われており、特にヒグマですと大きな身体からの威力ある攻撃に無事に帰れるとは到底思えません。
獲物を狩るときは骨を砕くほどの歯と上記の威力を持つ爪で追いつめていきます。
熊の爪は雑菌の温床!?
熊の爪には様々な雑菌が付着しています。
人が襲われたニュースでも前足の爪で攻撃された、というものを聞きますが、そういった場合早急な手当が必要です。
出血による被害も恐ろしいですが、爪による怪我の場合、5~6時間以内に手当をしないと細菌が繁殖して破傷風になるリスクがあります。
負傷箇所によってはキレイに治療ができない場合もあるそうで、熊に万が一襲われた場合は早急に病院で手当を受けるのが賢明ですね。
まとめ
熊の被害は多く聞くようになりましたが、その威力は想像以上に恐ろしいものなのです。
事実、ニュースで熊に襲われて亡くなる人もけっして少なくありません。
骨さえも砕いてしまうという熊の攻撃力。
けっして侮ってはなりません。