熊の置物といわれると、あの鮭を加えた熊の置物や木彫りの立派な熊の置物をみなさんも思い浮かべると思います。

しかしながら、あの熊の置物がどういった意味を持っているのかなどを知っている方は少ないと思います。

そこで、あの熊の置物が一体どんな意味を持っているのかを詳しく調べていきましょう。

熊 置物 意味

熊の置物の歴史

木彫りの熊の歴史は、大正10年にまでさかのぼります。

当時、尾張徳川家の当主の徳川義親は、大正10年から大正11年にかけて欧州旅行をしていたと言われています。

その際に立ち寄ったスイスのベルンというところで木彫りの熊を買ったとされています。

その翌年に、北海道の農場「徳川農場」に木彫り熊を送り、冬の間の収入源として、農場の農民たちに木彫り熊の生産を進めたとされています。

そして、そのさらに翌年(大正13年)に開催された第一回八雲農村美術工芸評会に出品され、世に広まったとされています。

現在ではお土産や置物につかわれている木彫り熊にはこういった歴史があると言われています。

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熊の置物の意味

家にある熊の置物の意味は実は深い意味があり、縁起のいいものとされているのです。

熊と言えばとても大きい動物です。

しかし熊の置物は小さいです。

熊というのは生まれたときは小さくても、次第に人間をはるかに超えるほど大きな動物になります。

そのことから熊の置物には「大きく成長すんだ!」や、「ビッグになりますように」といった意味がこめられているとされています。

また、木彫り熊にはいくつか種類があり、魔除けや災難除けといった意味があるものもあります。

鮭を咥えた熊の置物の意味

鮭を咥えた置物の意味もまた、違った意味を持っています。

かつて北海道の先住民族である「アイヌ民族」と呼ばれる民族があり、そのアイヌ民族では「熊は神様」といった考え方がありました。

そして、秋になり、川へ帰る鮭も「魚の神」という考え方がありました。

そいった考え方から伝統工芸とされていたという歴史があるようですが、なぜ両者とも神なのに鮭が咥えられているのかは謎です。

まとめ

熊の置物にはちょっと怖い印象を持ってたりしていた方も少なくないと思いますが、調べていくと意外にも縁起の良い置物だということがわかりましたね。

また、鮭を咥えた熊の置物にも神とされていたという考え方があり祭られていたなどという意味もあり、今度熊の置物を見かけたらお辞儀でもしてみようと思います。

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