サーカスで自転車に乗っている熊を見たとき、あの熊を飼いたいと思う無邪気なお子様も中にはいるのではないでしょうか。
では、そもそも熊って自宅で飼育できるのでしょうか?
調べてみました。
熊の飼育方法と値段
熊を個人で飼育する場合、熊は人間の生命に危害を加える可能性のある特定動物として位置付けられています。
そのため、市への許可を行う必要があります。
しかし、許可されたとしても熊を飼育するには相当な覚悟が必要になります。
熊の飼育方法
小熊の頃は犬のように触れ合えて、頭もいいので愛らしいですが、体が大きくなるにつれて野生の血も次第に育まれます。
例え小熊の頃に仲良く遊べていたとしても、大人になる段階で熊は狩りをする本能が育ちスキンシップをとることが難しくなってきます。
当然、自宅で放し飼いなんてできません。
また、ずっと屋内に閉じ込めているとストレスになりますので、たまには外で遊ばせてあげることが必要になります。
ですが、小熊の頃に犬のように縄をつけて散歩に出かけたとしても、出会った犬や人を襲ってしまう可能性は十分ありえます。
小熊でもひっかかれると重傷を負いかねません。
ましてや大人になって人間を越す大きさになれば人間では抑えきれない力を発揮します。
そのため、熊を飼育する際は田舎に土地を買い、頑丈な柵を作り育てる必要があります。
さらに注意点として餌に肉系は与えない方が良いです。
肉の味をしめた場合、人間を襲いかねません。
熊の飼育値段
熊を育てる頑丈な柵は特注しなければいけませんので、もちろんお値段は高いです。
ですが、それよりも気になるのが毎日必要な餌の量とお値段です。
熊の寿命は野生の熊で24歳、飼育されている熊で33歳ですので33年間365日毎日餌を与えた場合の食費が気になります。
ホッキョクグマも熊の一種に入りますのでホッキョクグマの飼育例で見てみましょう。
1頭あたり1日に食べる量は大体馬肉4000g、サツマイモ1500g、りんご750g、パン600g、人参300gを1セットです。
金額にすると約3,000円になります。
餌代は1ヶ月では9万円ほどで、年間にすると100万円強になります。
さらに、狂犬病予防や定期検診なども行う必要がありますので、通常のペットの検診料金よりも高額になることが予想されます。
まとめ
熊を個人で飼育するには相当な金額がかかります。
また、危険性も兼ね備えているので素人が飼育するのは難しいでしょう。
また、檻のメンテナンスも定期的に行う必要があります。
過去に秋田の熊牧場で熊が脱走し、管理が怠っていたとして逮捕され罰金50万円以上などの処罰もありましたのでご注意ください。